ヒアリに刺された場合の留意事項について

2017.7.26 Wedお知らせ

平成29年5月に兵庫県尼崎市で、同6月に神戸市で発見されましたヒアリについて、ヒアリに刺された場合の医療的留意事項について連絡いたします。

ヒアリは、南米原産で体長は2.5~6mm 程度、体色は主に赤茶色の有毒のアリです。世界では北米や中国、フィリピン、台湾等にも外来生物として侵入・ 定着しており、世界各地で大きな問題となっています。ヒアリは、極めて攻撃性が強いとされており、刺された際には、アルカロイ ド毒により、熱感を伴う非常に激しい痛みを覚え、水疱状に腫れ、その後、膿が出ます。 さらに毒に含まれる成分に対してアレルギー反応を引き起こす例があり、局所的、または全身にかゆみを伴う発疹(じんましん)が出現する場合がありま す。欧米においては、アナフィラキシー症例も報告されています。 ヒアリの毒には、アルカロイド毒であるゾレノプシン(2-メチル-6-アルキル ビペリディン)のほか、ハチ毒との共通成分であるホスホリパーゼやヒアルロニダーゼなどが含まれています。そのため、ヒアリに刺された経験が無くてもハチ毒アレルギーを持つ方は特に注意が必要です。ヒアリに刺された方がアナフィラキシー症状を引き起こした場合、アドレナリンを注射するなどの適切な救急処置をとる必要があります。

ヒアリ啓発チラシ

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